広告や販促物の制作から、システム開発――と幅広い事業を手掛ける、ハーシー。
今回インタビューをしたのは同社をゼロから築き上げてきた、CEOの橋本真由美氏。人気お笑いタレント・志村けん氏の事務所で働いた経歴を持つ、アイデア溢れる彼女の情報収集力に迫る。

"コレ!"とひらめいたら、すぐに行動してしまうという、フットワークの軽い橋本氏。彼女のキャリアの軌跡には情報収集力と瞬時の判断力の高さが伺える。
「ある時、六本木の飲み屋でタレントの志村けんさんの席の隣になったんです。当時、彼は長者番付5位ほどの人気ぶり。そこで、すぐに脳裏に浮かんだのは"こんなチャンスはない"という言葉でした。次の瞬間、何をしようかと頭をフル回転。そこで思いついたのが、即興での志村さんのモノマネでした。志村さんが少しでも笑ったら、事務所で働かせてもらえるよう交渉したんです。そうしたら、半分あきれた様子でクスっと笑ってもらえたので、翌日から事務所で働くことになりました。 |
もちろん、仕事を進めるうえで大事なことは、他にもあります。それは、どんなものでも面白がって取り組むこと。志村けんさんの事務所にいたころ、日々、放送作家さんたちとの打ち合わせ風景を目にしていました。そのみなさんの表情から、真剣ななかにもとても楽しんでいるのが伝わってきたんです。それまで実家が貧しかったため、大学に行けず、学歴コンプレックスもありましたが、事務所で働くうちに大切なものは何か? が、はっきりと見えてきました」
今、一番興味のあることは"うつ病"かな、と笑った橋本氏。今夏、親友である千葉麗子さんと共著で"うつ病""に関する本「ポジうつ!」(マガジンハウス)を出版する。一度は療養生活に入った状況を克服し、現場に戻ってきた橋本さんの表情は明るい。
「23歳で結婚。そして25歳ではじめての妊娠を体験したのですが、出産まであと1ヵ月というところで、早期胎盤剥離という病気で小さな大切な命が失われてしまいました。そのとき、3回も心臓が停止し、私の命も危険な状態に陥ったのです。私の頭は真っ白に。人生そのものがリセットされたようでした。
そんな大変なときに、私がぼんやり考えていたのが、"チームで仕事をすることの素晴らしさ"。一生懸命働く医師や看護師たちの姿を見ているうち、これまでは一人で仕事をしてきたけれど、仲間と一緒に仕事をしたい、という気持ちが高まってきたんです。23歳の時点でフリーランスのウェブデザイン・コンサルティングで年収1,000万円超えを経験し、キャリアに限界を感じていたときの思わぬ出来事でした。そこから1995年には有限会社を設立。2000年株式会社に変更しました。 |
でも、忙しさから知らず知らずのうちに"うつ病"になってしまって…。約1年間、自宅で療養しました。復帰後、同じ思いをしている人たちの役に立てばということで、うつ友の千葉麗子さんと一緒に本を出すことになったんですが、"うつ病"の経験から学んだことは、甘えることの大切さです。また、何よりもスタッフを信頼して、一緒に仕事をすることの素晴らしさをあらためて感じるようになりました」

現在、SNSやチャットなどがコミュニケーションツールとして広く普及してきている。フットワークの軽い橋本氏は、それらをどういったツールとして捉えているのだろうか。
個人的にもインターネットは好きですが、メールは苦手です。直接話したい!と思っちゃいますね。
私は、自分の顔を確認するために、デスクの電話機の前に鏡を置いています。顔の表情ってやっぱり声にも出るので、いい表情でお話するように心がけているんです。
ネットというものは、あくまでもただの「ツール」として捉えていかないと、飲み込まれてしまう気がするんですね。SNSにしても、仕事も勉強もそっちのけで、それに没頭しちゃったり、日記を書くことに追われているとか、そういう人が多い感じがします。それよりも、直に人に会ったほうがよりチャンスは大きいのじゃないかな、なんて思ったりしますね。
インターネットやSNS等のツールに対しては、全然否定的ではないんですよ。実際、有効に活用して信頼できる人脈や関係を築いている友人も知っています。ただ、目的を見失わないように使ったほうがいいとは思いますね。

「Hershe」という社名の通り、女性たちの役に立つサービスをどんどん展開していきたいと語る橋本氏。そのアイデアの元とは!?
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「私の主な情報源は、海外の雑誌や洋画。例えば、話題のハリウッドセレブが身につけているものは何か、をチェックして、これから流行りそうなものを先取りするようにしています。国内で言えば、雑誌は、日経ウーマンとか、それぐらいですね。情報源というものではありませんが、推理小説とかホラー、よくコンビニで売っているホラー漫画とかも読みます(笑)。
あと、一日に何度かはポータルサイトをチェックしています。そのときどきによって見るポイントは違うんですが、たとえばデザインに興味があれば、デザインから読む、また興味の持てるコンテンツがあれば、コンテンツから、といった具合に、読むときによって目に留まる内容は日々違います。 |
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